キムチを初めて食べたのは私が18歳の時だった。当時、アメリカのコロラド州にある大学に留学していた私は冬休みの間、カリフォルニアのバークレーにある大学に通っている知人のアパートにお世話になった。コロラド州から友人とグレイハウンドバスに乗り、カリフォルニア州のバークレーまで旅した。
1975年当時、まだ、サンフランシスコ市内の治安があまり良くなかった頃、学生街であるバークレーは治安も良く、気候も良く、そこで過ごした2週間は私にとって、最高の冬休みであった。
その時、知人の紹介でバークレーの大学に通う李君という学生と知り合い、彼の実家で作ったというキムチをご馳走になった。バークレーのアパートで、炊飯器でご飯を炊いて、本場のキムチを初めて食べた時以来、キムチが大好きになった。中でも白菜キムチが一番好きだ。
先日、焼肉屋で食べたキムチも旨かった。当然、カルビもロースも美味しかったが、焼肉が焼きあがるまで、キムチとご飯で腹ごしらえした。キムチを食べていると、キムチを初めて食べた18歳の頃の思い出が蘇ってくるようで何だか懐かしい気持ちにもなる。