政治というのは、麻薬と同じで、その世界に飛び込めば、なかなか辞められないのかもしれない。政治家になれば、周りから先生と呼ばれて、持ち上げられ、自分がさも偉くなったように思うらしい。私にはそういう感覚は分からないが、最近、毎週楽しみにしている政治の番組がある。
金曜日の夜中に放送されているドラマ「民王」だ。人気作家の池井戸潤氏の小説をドラマ化したもので、このドラマ、非常によくできている。ドラマに出てくる漢字が読めない政治家とは、麻生元総理をモデルにしたそうであるが、このドラマが示す政治や社会のあり方には大きく頷ける。ドラマを観て、或いは観なくても、日本の政治って本当に大丈夫なのかと不安に思う人は多いのではないだろうか。ドラマで扱うテーマは些細なことなのだが、本質をついている。ドラマを観ていて目頭が熱くなるのは、私だけではあるまい。